野球のピッチャーではどんな球種があるのか詳しくみていきましょう。
昔に比べてかなり球種が増えてきたので、名前を聞いただけではどんな変化をするかよくわからないこともあります。
野球を見始めた方だけでなく、最近の球種がわからないという方もぜひ参考にしてください。
ストレート
何も変化していない真っ直ぐなボールの軌道をストレートと呼びます。
ピッチャーの基本ともいえる球種でストレート投げない投手はいないでしょう。
ピッチャーにもよりますが、全体の投球を球種別に分けると、ストレートが5割から7割ほどを占めることが多くなっています。
カーブ
カーブも昔からある球種です。
ポールをひねるように投げて、縦から横にかけての変化量がある球種です。
右投手なら左方向、左投手なら右方向に変化してきます。
スライダー
スライダーはカーブと似ていますが、ひねるというより滑らせるという感覚に近いかもしれません。
カーブよりスピードがあって、縦変化が少ないのが特徴です。
右投手が右打者の外角への決め球として使用することの多い球種です。
シュート
カーブやスライダーと逆方向に曲がっていく変化球です。
ただ、人間の骨格上、ボールをひねるより外側にシュートかけるほうが難しいです。
そのためカーブやスライダーに比べれば変化量は少ないです。
また、人間本来の骨格とは違う方向にひねるので肘を痛めやすい球種ともいわれています。
フォーク
ボールを挟んで投げることで空気の抵抗を減らし、ボールが沈む球種です。
打者の手元でストンと落ちるため、空振りを取りやすいボールです。
ただ、フォークボールは指が長い投手でないとなかなか操るのが難しい球種です。
そしてキャッチャーの前でショートバウンドすることも多いので、ランナーが3塁にいるとやや使いにくい球種です。
コントロールに自信がある投手なら、ランナーが3塁にいてもかまわず使っています。
チェンジアップ
チェンジアップはボールの軌道がゆっくりになり、タイミングを外すのに有効なボールです。
チェンジアップは投手によってボールの握りが違う事も多いです。
多いのは5本の指でボールを握って投げる投球。
それ以外には、親指と小指をしっかり固定して投球する方法などもあります。
シンカー
シンカーはシュート回転しながらボールが沈む球種です。
操れる投手は少なく、あまりプロ野球でも持ち玉として持っている投手は少ないです。
スプリット
スプリットは最近よく耳にする球種の一つといえるでしょう。
田中将大投手が特に多投していますね。
変化の特徴はフォークよりもスピードが出ていて、ちょっと落ちるボールです。
フォークほど落差があるわけではありませんが、スピードが出ていて、縦の変化があるので打者が打ち損じをして内野ゴロになるケースも多いです。
カットボール
カットボールはストレートと似ていますが、若干切るように投げてスライドするボールです。
ストレートの軌道からボール1個から2個程度の変化量なので、変化は少ないですがバットの芯に当てるのが難しい球種です。
特にメジャーリーガーがよく使う球種です。
ツーシーム
ツーシームはボールの縫い目に沿って、人差し指と中指を乗せて投げる投法です。
ボールの回転量が少なく、微妙な変化もしているため、ストレートを待っているバッターにとっては幻惑するボールになります。
ただツーシームは速いストレートがあってこそという部分もあります。
球の遅い投手がツーシームで投げても、見極められて痛打を食らう可能性があります。
フォーシーム
フォーシームは呼び方の問題で実質的にストレートと変わりません。
ボールが1回転する間に縫い目が 4回通過するので、フォーシームと呼びます。
ただ、ボールの握りが2本の縫い目に交差するように投げるのでフォーシームと呼んでいます。
まとめ
以上、野球のピッチャーの球種について紹介しました。
最近は非常に球種が多くて、解説者でも困惑することがあるぐらいです。
いろいろな球種をチェックして、どんな変化があるか楽しむのもおすすめです。