野球のイップスになってしまう原因と症状について解説します。
イップスは精神的なものが影響していて、極度の緊張や失敗などがきっかけで発症してしまいます。
改善は一筋縄にいかないことが多く、長い年月をかけて矯正していく必要があります。
また、重度のイップスになってしまうと結局改善できずに引退を余儀なくされる選手もいるぐらいです。
イップスの症状について詳しくみていきましょう!
イップスとは
イップスはスポーツでプレッシャーがかかっている場面などで、発症してしまう症状。
思うように体が動かず、自分が想像していないようなプレーをしてしまう状態を指します。
最初はゴルフでイップスという表現がされていましたが、今では野球など他のスポーツでもイップスという表現が用いられています。
例えば、ゴルフで簡単なパットが打てない、野球で10m程の距離が投げられないなど。
練習では出来ていても本番や試合の場面で、出来なくなってしまうことが多いです。
野球のピッチャーのイップスとは
野球のピッチャーの場合のイップスは、下記のようなケースで呼ばれます。
- キャッチャーとは全く違ったところにボールを投げてしまう
- ピッチャーゴロをファーストに投げられない
- 球速が大幅に減少してしまう
ボール球がただ単に多い投球は普通の制球難ですが、イップスの場合、キャッチャーが取れないくらいの大きな暴投になるケースが多いです。
こういったイップスになってしまう投手でも練習の時やキャッチボールの時は、普通に投げられるというケースが多いです。
ただ試合になり、打者が打席に立つと思うように投球できないというケースが目立ちます。
特に右投手なら右打者、左投手なら左打者が苦手になってしまいます。
イップスになるとシュート回転したり、抜け球が増えるケースが目立ち、死球を与えてしまうこともあり、そういった恐怖心から腕を強く振れないケースが出てきます。
また、近距離を投げる方法がわからなくなってしまうことがあります。
キャッチャーに対して全力で投げていて、ピッチャーゴロの時だけ柔らかく優しく投げるということができないため、ピッチャーゴロを捕球してから、一塁に歩み寄ってから、下投げするケースもよくあります。
野球のイップス改善方法とは
野球のイップスは大半が試合中のプレーがきっかけで発症することが多いです。
例えば、試合の結果に直結するような暴投、相手を怪我させてしまった死球など。
こういったことがきっかけでイップスになってしまうと、練習でリリースの練習や投球フォームの見直しをいくら行っても治らないことが多いです。
そういった場合は、過度にストレスのかからない状況でのプレーを行うことがお勧め。
例えば下記のようなケースです。
- 大差のついた試合展開で出場
- アウトコース中心の組み立て
- 得意な球種中心の投球
プレッシャーがあまりかかっていないケースで登板し、徐々に自信を回復させ、次第に競った場面で投球するという起用です。
これは本人だけでなく、起用する監督やコーチなども含めてイップスの改善に取り組まなければいけません。
それで改善が難しい場合は、精神的なカウンセラーに相談するのも良いでしょう。
特にイップスの症状がひどくなり、同じような失敗を繰り返してしまうと、先入観で「また同じ過ちをしてしまうのでは」という負の連鎖が続いてしまいます。
イップスを改善するには考え方の改善や余裕、心の持ち方なども関係してきます。
その辺りメンタルトレーナーに話を聞いて気持ちの改善から始めてみるのも良いでしょう。
先入観や思考の偏りを緩和することができます。
まとめ
以上、野球のイップスについて紹介しました。
イップスは一度発症してしまうと非常に厄介で、直すのに苦労する状態です。
ただ、これまでイップスを改善して活躍している選手もいるので、諦めず地道な努力が必要です。