少年野球でピッチャーに向いているかどうかの判断基準とは?

ピッチャー

少年野球でピッチャーをやる子はだいたい特徴が決まっています。
それは背が高い子、肩が強い子、コントロールが良い子のいずれかです。

当然打たれにくいボールを投げる子がピッチャーとしての素質があると判断されるため、そういった子がピッチャーを務めるケースが多いです。

背が高い子、肩が強い子、コントロールが良い子にはそれぞれどんな特徴があるか見ていきましょう!

背が高い子

背が高い子がピッチャーを務めるのはよくあるケースです。
プロ野球選手のポジション別平均身長見ても、野手の場合は178センチから179センチですが、投手に限定すると182センチというデータも出ています。

ではなぜ背が高いとピッチャーとして有利なのか。
下記のようなことが挙げられます。

  • 角度のある球を投げられる
  • リリースポイントがホームベース寄りになる
  • 身長が高いと遠心力も強くなり、速いボールが投げられる

背が高い子がピッチャーに向いている理由は、強いボールを投げられたり、角度のあるボールが投げられるため、打者にとって打ちにくいボールを投げられる点です。

例えば、身長170センチの投手と190センチの投手。
普通のオーバースローで考えた場合、190センチの投手の方がリリース位置が高くなりますから、上から下へ角度のあるボールがホームベース上を通過します。

人間の目は横に通り過ぎる物体より、上から下に通り過ぎる物体の方が判断がつきにくいです。

例えばストレートを空振りするバッターより、フォークボールを空振りするバッターの方が圧倒的に多いですね。

普段の生活でも自動車やバスなど、横に動くものに慣れているため、上から下への変化に弱いという点が挙げられます。

肩が強い子

肩が強い子もピッチャーに選ばれる大事な要素です。
「肩が強い=球が速い」という解釈になりますので、それが一つの判断基準となります。

なお、肩が強いかどうかは遠投で確かめることもできます。
少年野球の指導者の方は、子供が何メートル投げられたかを判断基準に、ピッチャーを絞ってみても良いでしょう。

肩が強いというのはある意味、素質や天性のものがありますので、教えられて強くなるということはありません。

もちろん投球フォームや筋肉量によって肩は強くなっていくのですが、小学生の段階で遠投の距離に差が出るというのは、もともと持っている肩の強さという部分が大きいです。

コントロールが良い子

コントロールが良い子も少年野球ではピッチャーとしての素質があるといえるでしょう。
特に少年野球の場合はフォアボールが得点に絡むケースが非常に多いです。
コントロールが悪いと、試合を作ることができませんので、ある程度のコントロールがある子がピッチャーを務めたほうが良いでしょう。

ただ、小学校の上級生、そして中学生、高校生となっていく段階で、コントロールが良いだけではなかなか厳しい部分もあります。

筋力がついて打撃にも力が付いてくると、遅いくてコントロールが良いだけだと打ち込まれてしまうこともあります。

そういった意味では早い段階から肩が良い子や身長がある子がピッチャーを務めた方が将来には繋がると言えそうです。

そして何よりも大事なのはピッチャーをやりたいという向上心!

ここまで少年野球でピッチャーに向いている子の特徴を挙げてきました。
たた上記あてはまっていないからピッチャーは諦めなきゃいけないのかというと、そんなことはありません。

実際プロ野球選手になっている投手を見ても必ずしも高身長の投手ばかりではありませんし、球が速いだけの投手ばかりでもありません。

例えば西武ライオンズの平良投手。
2020年シーズン160キロを投げたことで話題にもなりました。

この投手の身長を皆さんご存知ですか?
平良投手の身長は173センチ 。

プロ野球選手の中で投手の平均身長が182センチですから明らかに小さいですね。
しかし、それでもこれだけの豪速球を投げられる投手になれます。

ちなみに平良投手の体重は100キロ。
体重があったほうが筋肉量が増え、腕を振るスピード、下半身の土台がしっかりしていて、速い球が投げられる傾向にあります。

小学生の段階で筋肉量を増やす必要はありませんが、低身長の投手でもこういったスタイルで速い球が投げられるので、悲観する必要はないでしょう。

まとめ

以上、少年野球でピッチャーに向いている方も特徴を挙げました。
あくまでも一般論の投手選びの基準となります。
指導者の方でピッチャー選びの判断基準がわからない方は参考にしてみてはいかがでしょうか。

少年野球のピッチャーになった後のサポート方法についてはこちらもご覧ください。(親御さん向け)

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