野球のピッチャーマウンドからホームまでの距離とは?

ピッチャー

野球のピッチャーマウンドからホームまでの距離を紹介します。
基本的にどの国、あるいはどんな大会でも距離は一緒です。
ただし、少年野球だけは特別なマウンドの距離が設定されています。

野球のピッチャーマウンドからホームまでの距離

野球のピッチャーマウンドからホームまでの距離は18.44メートルです。
正確に言うとピッチャープレートの内側(ホーム寄り)から、ホームベースのキャッチャー寄りの先端までが18.44メートルです。

実際はそれ以上、後にキャッチャーが座って投げますから、20メートルほどの距離をピッチャーが投げると考えておけば良いでしょう。

この規格はどこに行っても同じです。
日本のプロ野球、メジャーリーグ、国際大会など全て18.44メートルです。

ちなみにこの規格は野球発祥の地アメリカからスタートして、60.5フィートが正式な距離となっています。

60.5フィートは18.4404メートルとなりますが、日本では18.44メートルと区切って距離を設定しています。

尚、マウンドの高さによってホームまでの距離が変わるということはありません。

マウンドの傾斜や高さは1フィートにつき1インチと勾配が設定されていますが、実際は各球場の設計によって多少の誤差もあり、マウンドの傾斜が高い球場、低い球場があると言われています。

日本では東京ドームやナゴヤドームなどは比較的マウンドが高いという意見が多く、西武ドームはマウンドが低いと言われています。

プロ野球以外もピッチャーの距離は同じ?

アマチュア野球でも18.44メートルという距離は変わりません。
中学野球、高校野球、大学野球、社会人野球も全て18.44メートルです。

ただし、少年野球はまだ体が未発達ということもあり、下記のように設定されています。

  • ボーイズリーグ:15.367メートル
  • 少年軟式野球(高学年):16メートル
  • 少年軟式野球(低学年):14メートル
  • リトルリーグ:14.02メートル

上記のように設定されています。
普通のグランドで少年野球をする場合はピッチャープレートを打ち込んで対処しています。

なお、その分塁間も狭くなり、一般の距離とは異なります。
例えば少年軟式野球の高学年なら塁間は23メートルとなっています。

ピッチャーがキャッチャーに投げたボールはどのぐらいの時間で届く?

18.44メートルという短い距離の間に140キロ、150キロのボールが投げ込まれるわけですから、あっという間の時間です。

ちなみに計算すると下記のような秒数になります。

  • 120キロの場合 0.53秒
  • 130キロの場合 0.50秒
  • 140キロの場合 0.47秒
  • 150キロの場合 : 0.44秒

非常に短い時間の中でコースや球種、ボールの変化などを判断しなければいけないので、バッターは大変ですね。

よくプロ野球だと明らかなボール球に手を出してしまうケースがありますね。

ストレートだと決め付けてタイミングを計ってしまうと、ボールと判断した時にはすでに手遅れとなり、そういった減少(明らかなボール球に手を出す)が起こります。

プロ野球選手がストレートを基本として待つのは理由があり、ストレートを待っていて変化球ならある程度対応できるものの、変化球だと思ってストレートが来てしまうとその短い時間で対処できないためです。

マウンドからホームまでの距離にこだわらない練習法

ピッチング練習をする時は大抵の場合、18.44メートルで行うことが多いでしょう。

ただ、コントロールがつかないなど、ピッチングの改善が必要な場合はその距離にとらわれないトレーニングが必要です。

コントロールを安定させるために、まずは短い10メートル、15メートルで調整する方法もあります。

短い距離なら上半身だけでもストライクを取ることができるため、まずは腕の振りに問題ないかを調整する際に役立つトレーニング法です。

そして腕の振りに問題がないと確信を持ってから、18.44メートルで投げる方法もあります。

逆に20メートル、22メートルとちょっとマウンドより遠い位置から練習する方法もあります。
これは西武ライオンズの松坂大輔投手なども採用している方法です。

ボールの力がしっかり伝わっているかを確認するための練習法です。
ボールが垂れないように回転の良い投球ができているか確認したい時に行います。

このようにマウンドの距離にこだわらず調整する方法もあります。

まとめ

以上、ピッチャーマウンドからホームまでの距離について紹介しました。
カテゴリーが変わっても少年野球以外は全て同じ距離なのである意味、いつでも同じような感覚で投げられますね。

ピッチャーにとってはこの距離はみんな知っている距離なので覚えておくと良いでしょう。

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