野球の得点に関するルールを紹介します。
基本的な得点シーン、得点にならないシーンなどを解説。
3アウトのタイミングで、どうなっているかというあたりがポイントです。
得点に関するルールを知って野球をさらに詳しくなりましょう!
基本的な野球の得点
野球は1塁、2塁、3塁、本塁という4つの塁があり、順番に走者が進塁し、最終的に本塁に触れたときに得点が記録されます。
1イニングから9イニングまで戦い、最終的に得点数の多いチームが勝ちです。
なお、走者が本塁を踏むと個人記録としても得点1が記録されます。
ただ、サッカーなどの得点と違って個人記録で得点が注目されることはほとんどありません。
ちなみに歴代記録を見ると、1位が王貞治選手1967点、2位が福本豊1656点、3位が張本勲1523点と続いています。
得点の上位選手を見ると長距離打者、あるいはリードオフマンタイプの選手が並んでいます。
得点になるのかならないのか分かりにくいシーン
得点になるのか、ならないのか分かりにくいシーンは3アウトのタイミングがいつ発生したかというケースです。
野球規則には、下記のようなケースは得点されないと記載されています。
- 打者走者が1塁に触れる前にアウトにされた時
- 走者がフォースアウトされた時
- 前位の走者が塁に触れ損ねてアウトにされた時
この3つのケースを詳しく解説しましょう。
打者走者が1塁に触れる前にアウトにされた時とは
例えば2アウトランナー満塁のケースで打者がセカンドゴロを打ったとします。
3塁ランナーは足が速く、セカンドゴロをさばく前に本塁に突入したとしましょう。
しかし、そのセカンドゴロをさばいて1塁に投げて、打者走者が1塁に触れる前にアウトにされた場合は、先に本塁に突入できていても、得点は認められません。
これは2アウトランナー3塁でよく発生するケースです。
打者が1塁でセーフにならない限りは、先に本塁に還っていても得点にはなりませんよというルールです。
走者がフォースアウトにされた時とは
例えば2アウトランナー1、3塁のケースがあったとします。
そこで打者がショートゴロを打って、その間に3塁ランナーが本塁に還っていたとしましょう。
しかし、そのショートゴロを野手が2塁に投げ、フォースアウトが成立すれば得点は認められません。
2アウトランナー1塁、2アウトランナー1、2塁、2アウトランナー1、3塁、2アウトランナー満塁で考えられるケースです。
前位の走者が塁に触れ損ねてアウトにされた時
例えば2アウトランナー2塁の場面で打者がホームランを打ったとします。
普通に考えれば2得点入りますが、2塁ランナーが3塁ベースを踏み損ねていると、それを守備側にアピールされた場合に3アウトが成立し、2得点は入りません。
踏み損ねた走者が3アウト目だと、いくらその後に走者が本塁に還ってきても得点が入らないということです。
例えば2アウト満塁で満塁ホームランが出ても、3塁走者が本塁を踏み損ねていたら4点入らず0点というわけです。
踏み損ねはめちゃくいちゃ大きいですから、何気にプロ野球を見ていると守備側がちゃんと走者がベースを踏んでいるか確認しているケースがよく見られます。
逆に得点になるシーンとは
上記、得点が無効になるのは2アウトからのシーンが多かったと紹介しました。
ただ、ノーアウト、1アウトであれば、アウトカウントが増えるだけで得点が認められます。
例えば1アウト満塁で打者がホームランを打ったとしましょう。
しかし、3塁ランナーがホームを踏み損ねる事態が発生。
その後に続くランナーはしっかりベースを踏んで3人とも本塁まで還ってきたとします。
ここで守備側からアピールプレーがあると、3塁ランナーだけがアウト。
他のランナーの得点は認められます。
つまり2アウトになるものの、3得点は認められるという状況で試合が続きます。
それ以外には打者走者が1塁オーバーラン後のアウトも得点として認められます。
例えば2アウトランナー3塁で打者がレフト前ヒットを打ったとします。
そこで3塁ランナーがホームに生還。
しかし、そのプレーの直後に守備側が1塁に送球し、オーバーランしていた打者走者をアウトにしたとします。
この場合は3塁ランナーのホームインが認められて得点になります。
このケースでは、「打者走者が1塁に触れる前にアウトにされた時」には該当しないため、得点が認められます。
まとめ
以上、野球の得点に関するルールを紹介しました。
3アウト目になるタイミングでホームに還ってきたときに得点になるのか、ならないのかというあたりが野球初心者の方にはややわかりにくいかもしれません。
考え方としては2アウトの場合、打者が打った打球に対して、そのプレーの結果が出ていないうちに本塁に還ってきても、まだ得点にはならないと考えるとわかりやすいかもしれません。
このあたりは実際に野球を見ながら学んでいくと良いでしょう。