草野球チームでピッチャーを務めている人は、どれぐらいのコントロールが求められるのか。
プロと違って、そこまで繊細なコントロールが求められるわけではありません。
極端な話、ストライクが入るだけの制球力があれば十分です。
ピッチャーのコントロールについて詳しくみていきましょう!
ピッチャーのコントロール、善し悪しの目安とは?
一般的にピッチャーのコントロールの判断基準となるのが与四球率。(BB/9とも言います)
どれぐらい四球を与えたかという基準でコントロールの善し悪しが判断できます。
例えばプロ野球選手で言うと、コントロールの素晴らしい投手は2.00前後です。
これは9イニングを投げて四球を2つ程度に収める投手のことです。
これははっきり言って、一流のみが実現できる数字です。
過去にこの記録をシーズン通して達成した投手は巨人の菅野投手や広島の黒田投手などがいます。
逆にコントロールが悪いとされるのが4.50~5の数値。
だいたいイニングの半分ぐらいは四球を出すイメージです。
例えば、9回イニングを投げたら、四球を5つ程度出す投手のことになります。
ただこれはあくまでもプロ野球選手の数値。
一般の草野球で投手が9イニングを投げて、四球が5つというのはごくごく当たり前に発生する記録です。
むしろこれぐらいで済むなら、コントロールがいいほうに分類されるかもしれません。
草野球で投手を務める場合は2イニングに1つ以上の四球を出すかが一つの目安となるでしょう。
1イニング1四球が毎回続く場合、さすがに草野球といえどコントロールが良いとは言えません。
草野球の投手はストライクを取ることが重要
草野球の場合、プロ野球と違ってそんなに頻繁に打つバッターが並んでいるわけではありません。
1番から9番まで気の抜けないバッターが揃っているというチームは稀でしょう。
そういった観点からも、とにかくストライク先行で投球できる投手が好まれます。
あまりコースを投げ分けるというよりは、ストライクを中心に投げ込むスタイルで問題ないでしょう。
もちろんコントロールに自信があればインコース、アウトコース、ボール球をうまく使い分ける投球も可能ですが、打たれる確率を考えれば、四球よりもとにかくストライクを投げ続けることが大事になってきます。
また草野球のほうがプロ野球よりもストライクゾーンが広いですから、野球経験者で投手として活躍していた方なら、ある程度年齢がいっても活躍できるポジションでもあります。
実際40代、50代で草野球で投手として活躍している選手も多いです。
ストレートが100キロ前後でもコントロールさえ良ければ、ある程度ゲームになります。
草野球の投手がコントロールを良くするには
草野球は週1回、あるいは月1回など限られた登板機会しかないのが特徴です。
学生時代とは違って練習する時間も短いでしょうし、いきなり集まって試合を行うケースも多いはずです。
草野球の投手がコントロールを保つには、日頃のトレーニング、および柔軟が重要です。
まず肩周り、および股関節の柔軟性を高めるストレッチを毎日行いましょう。
肩周りの可動域を広げることで安定したスローイングにつながります。
また股関節の柔軟性を高める目的として、下半身を使った投球フォームの安定が挙げられます。
どうしても年齢を重ねると下半身が硬くなって、上半身に頼りがちのフォームになります。
そうなると球が上ずったり、バラつきが出てくるのでコントロールの安定も生まれにくいです。
家で柔軟体操やストレッチ、シャドーピッチングなどを行って練習不足を解消しましょう。
キャッチボールや遠投もコントロールを鍛える上でとても重要なトレーニングです。
ただ、初めから正確に投げようと意識しすぎてフォームが崩れるのもよくありません。
初めのうちは普段のフォームで投げるようにして、慣れてきたら正確に投げる、という風に段階を踏んでトレーニングすると良いかと思います。
まとめ
以上、草野球の投手のコントロールについてご紹介しました。
草野球は勝ち負けも当然ありますが、何より野球を楽しむということに重きを置いているケースが多いです。
四球連発だと空気が重くなりますし、試合自体を楽しむことができません。
コントロールを安定させることは、試合を盛り上げることにもつながりますのでピッチャーの方は日頃から鍛錬しておきましょう。