野球のピッチャーの投げ方は何種類ある?

ピッチャー

ピッチャーの投げ方は特異なものは除くと4つあります。
オーバーハンドスロー、スリークォーター、サイドスロー、アンダーハンドです。
それぞれどんな特徴があるのかまとめました。

オーバーハンドスロー

一番オーソドックスな投げ方がオーバーハンドスローです。
日本の八割がたがオーバーハンドスローといっても良いでしょう。
人間の骨格を考えた時に一番無理のない投げ方です。

腕を振り下ろす投げ方が一番球速が出やすいので、オーバーハンドスローを採用するケースが多くなっています。

現役選手で言うと大谷投手、前田投手などほとんどがオーバーハンドスローです。
かつての名投手を見てもオーバーハンドスローが多いので、やはりこれは時代にとらわれることなく、理にかなったフォームといえるでしょう。

特に身長のある投手は真上から投げ下ろすことができ、角度のあるボールを投げ込むことができます。

また、オーバーハンドスローは体への負担が比較的少なく、長いイニングに投げるのに適しているフォームと言われています。

ただ、オーバーハンドスローでも大谷投手のように肘の手術を受けている選手もいるため、怪我をしないとも言い切れない部分もあります。

しかし、体がまだ出来上がっていない小中学生などはオーバーハンドスローで投げるのが好ましいです。

スリークォーター

スリークォーターはオーバーハンドスローとサイドスローの間、つまり斜めから腕を振り下ろす投球フォームです。

オーバーハンドスローの場合は上体をやや倒して腕を真上から投げ下ろすように投げますが、スリークォーターの場合は、そこまで体を上体を斜めに曲げないので、体全体のバランスが崩れにくい投球フォームです。

どこからがスリークォーターという判断をするかは難しいところですが、最近のダルビッシュ有投手はややスリークォーター気味ですね。
以前のように腕を真上から振り下ろすというより、若干腕の位置が斜めになっています。

スリークォーターだとスライダーのキレが増し、変化球のキレが良くなる傾向にあります。

ただ、肘の位置を下げることで、球が抜け気味になってしまう投手もいます。
右投手なら右打者のインコースへ、左投手なら左打者のインコースへという形です。

球が抜け気味になると、それだけシュート回転しますので初速と終速差が出て、打たれやすくなってしまいます。
うまくコントロールを操れる投手、スライダーが得意な投手はスリークォーターでも良いでしょう。

サイドスロー

サイドスローはなんといってもバッターから遠ざかる変化球を投げられる点が最大のメリットです。
右投手なら右打者のアウトコース、左投手なら左打者のアウトコースです。

特に日本では良い左バッターには左投手をワンポイントでぶつけるというケースもよく見かけますね。
左バッターのアウトコース中心の配球で空振り三振を奪ったり、内野ゴロを打たせるシーンをよく見かけます。

また、投手によってはシュート系のボールを操れる投手もいます。
シュート系とスライダー系のボールがあればかなり幅ができますので、打ち取れる可能性が高まります。

サイドスローの代表的な歴代投手といえば巨人の斉藤雅樹投手でしょう。
インコース、アウトコースの投げ分けが絶妙で2年連続20勝など偉大な記録を打ち立てています。

ただ、スピードが出にくい投球フォームということもあり、まだまだ希少部類に該当する投げ方です。

アンダーハンドスロー

絶滅危惧種と言われるぐらいプロ野球界でも少ない投法です。
しかしそれでも牧田投手や高橋礼投手など活躍する選手もいます。

アンダーハンドスロー最大の利点はやはりボールの角度でしょう。
オーバーハンドスローとは打って変わって地面から這い上がるようにして伸びてくるため、ボールの軌道が全く違います。

打者はタイミングを狂わせる事も多く、120キロ、130キロ程度でも詰まってしまう打者も多いです。

ただアンダーハンドスローはスピードが出にくいというデメリットがありますから、いかに打者のタイミングを狂わすかということも大切です。

まとめ

以上、野球のピッチャーの投げ方の種類について紹介しました。
やはりオーソドックスなオーバーハンドスローが多いですが、サイドスローやアンダーハンドスローも完全にいないわけではありません。
そういった投手を見るのも楽しみの一つですね。

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