プロ野球のCS(クライマックスシリーズ)のルールを解説します!

ルール / 用語

プロ野球では秋頃になるとCS(クライマックスシリーズ)出場のための順位争いが過熱しますが、そのルールをご存知でしょうか?
プロ野球はペナントレースとCS、そして日本シリーズを行って、その年の日本一を決めます。

その中でもCSの勝敗はとても大切です。たとえペナントレースで1位になっても、CSの結果によっては日本一の球団になれない可能性もあるからです。

こちらの記事では、CSのルールについて詳しくご紹介していきます。CSの仕組みをよく理解して、プロ野球をより楽しめるようになりましょう。

CSの基本ルールについて

CSとは、日本シリーズ進出できる球団を決める試合のことで、「ポストシーズン」ともいわれています。CSに参加できるのは、セリーグ(セントラル・リーグ)とパリーグ(パシフィック・リーグ)のシーズン上位の各3球団のみです。CSはトーナメント形式で行われ、各リーグで優勝した球団が日本シリーズへの出場権を得られます。

試合はペナントレース終了後の10月初旬から中旬ごろまで行われ、ゲームは下記2つのステージに分かれて行われます。

ファーストステージ

シーズン2位と3位のチームが戦い、先に2勝したチームが勝ち抜けるステージ。

ファイナルステージ

シーズン1位のチームとファーストステージを勝ち抜いたチームが戦い、先に4勝したチームが優勝。

ちなみに、ファイナルステージではシーズン1位のチームに1勝分のアドバンテージが与えられます。つまり、ペナントレースで1位になってチームは、CSで3勝できれば日本シリーズに進出できるわけです。

片やシーズン2位と3位のチームはファーストステージから勝ち上がる必要があるため、日本シリーズへの道のりは大変厳しい条件となっています。しかし、たとえ2位や3位のチームでもCSで勝ち抜ければ、日本一のチャンスがあります。

例えば、2019年に日本一3連覇を果たしたソフトバンクは、2019年と2018年のシーズン成績は2位でしたがCSで勝ち抜き、最終的には日本一に輝いています。

CSとペナントレースとのルールの違いは?

CSとペナントレースとのルールの違いとしては、雨などで試合が行われなくなった場合のために、1日だけ予備日が設けられていることが挙げられます。

仮に予備日以降の順延になって場合、以降の試合は行われずにその時点での勝敗数でステージ勝者がきまります。タイの勝敗数だった場合は、シーズン成績が良かった2位のチームが勝ち抜けとなります。

ちなみに、試合の延長は12回までとなっていて、CSの試合でも引き分けはあります。引き分けによって勝敗数がタイになった場合もシーズン2位のチームが勝者となります。

つまりCSでは、可能な限り試合を消化し、勝敗数がタイになった場合だけシーズン成績が重要になってくるわけです。

CSはペナントレースを盛り上げる目的がある

CSは2007年から導入された比較的新しいルールです。導入前はペナントレースで1位になった各リーグのチームが、そのまま日本シリーズで戦っていました。

CSが導入された理由は、プロ野球のペナントレースを最後まで盛り上げる理由があります。

2007年以前のプロ野球のペナントレースでは、優勝チームが決まってしまうとその後のゲームは消化試合となってしまうため、観客も集まらずに盛り上がることもありません。また、集客が減ってしまうためビジネスの面でも利益につながりにくく、課題となっていました。

CSのルールを取り入れたことで、たとえペナントレースで優秀できなくとも2位や3位に入り込めれば、日本一になれるチャンスがあるため、ペナントレースのゲームも最後まで盛り上がるようになりました。

しかしCSは、ペナントレースで優勝しても日本シリーズに出られない可能性があるため、ペナントレースの価値が下がるという理由で、CSの廃止を訴える人も少なくありません。

まとめ

プロ野球にCSというルールが導入されたことで、どの球団もペナントレース終盤まで最後の望みをかけられるようになりました。プロ野球ファンにとっても、CSに進出できるチームが決まるまでペナントレースを楽しめます。

SCは短期決戦であるため、ペナントレース以上の緊迫した試合になるのが魅力です。今回ご紹介したルールを押さえて、これからのプロ野球をより楽しみましょう。

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