近年、野球のピッチャーの投げ方が良くなった理由とは?

ピッチャー

近年プロ野球選手だけでなく、中学生、、高校生、大学生などアマ選手のピッチャーのスピード向上が目覚ましいです。

その背景には理想的なピッチングフォームが解析され、ピッチャーの投げ方が良くなったことが最大の要因でしょう。

ここではピッチャーの投げ方が良くなった理由をまとめてみました。

ピッチャーの投げ方が良くなった4つの理由

トレーニング方法の進化

ピッチャーの動作を細かく分析し、いかにボールに力を伝えるかということが明確になってきたことが大きいでしょう。

昔はやみくもに走る量を増やしたり、ウエイトトレーニングに力を注ぐということが中心でした。
どういった力が投球時にしっかり伝わっているか定かではなかったため、抽象的なトレーニングが多い状況でした。

しかし現在は、投球動作の中で特に重要視させる肩甲骨周りや股関節周り、体幹の動き方を分析できる指導者やトレーナーが増えたため、より効率的な体の動かし方が学べるようになってきました。

情報収集の拡大

今はネット環境が整備されたこともあり、様々な情報を収集できるようになってきています。
特に大きいのがYouTubeの存在。

一般の方でも気軽に動画を投稿できるようになりました。
その結果、多くのトレーナーや専門家が投球フォームを解析した動画を投稿しています。

これで実際に学ぶ機会がなくても、動画で勉強して投球フォームの参考にしているという人が増えています。

中学生や高校生が、「YouTubeを見てプロ野球選手のピッチングフォームを参考にした」、「球速アップトレーニングの動画を見た」と発言をしている選手が増えています。

自分の投球フォームの映像解析

近年、ピッチャーの投げ方が良くなった理由として、映像解析も挙げられます。
今までも、ビデオカメラなどがありましたが、手軽な存在ではありませんでした。

しかし今では学生も含めて日本国民の1人1個、カメラ付きのスマートフォンを持っている時代です。

スマートフォンを駆使して自分のピッチングフォームを撮影し分析できるようになってきました。
また最近は、動画やアプリの動画撮影技術も向上し、ビフォーアフターでチェックできたりなど、とても利便性の良い使い方が可能になっています。

特に「ウゴトル」というアプリは投球を2分割にして、比較検証にも使えるので便利です。

友達同士、あるいは親やコーチに撮影してもらうというケースも非常に多いです。

そしてスマホで簡単に撮影できるメリットとして、撮影したものを整体師やトレーナーに見せて指導チェックを行えることも今までにない利点といえるでしょう。

指導者の技術、知識の向上

今までピッチャーの投げ方に関する正しい知識を持った人はごく限られた人でした。
逆に間違った知識を持っている指導者もいて、それが怪我。などを引き起こしてたケースもあるくらいです。

しかし今では強豪チームだけでなく、全国各地の一般的な野球チームでも、正しい知識を持った指導者が増えてきました。

例えばロッテに入団した佐々木投手。
彼は全国的には決して強豪とは言えない大船渡高校出身です。
それでも高校生で史上最速となる163キロをマーク。

佐々木投手を指導していたのはアメリカ独立リーグの経験もある國保監督でした。
アメリカ野球の経験から肩肘の故障を防ぐため、地方予選の登板を回避するなど、今の時代にあった育成方法で佐々木投手を守りました。

こういった指導者の意識改革が全国各地に広がっていることで、ピッチャーのフォームやトレーニングが向上したと考えられます。

まとめ

以上、近年野球のピッチングフォームが良くなった理由について解説しました。
最近では高校生でも150キロを超えるストレートを投げるケースが珍しくなくなってきています。

今後は160キロを超える投手も毎年1人、2人登場するかもしれませんね。

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