ここでは投手に関する様々な野球のルールを紹介します。
投球に関するルール、試合に関するルール、グローブに関するルールなど多角的に紹介するので、ぜひ参考にしてください。
投球に関するルール
プレートに足をつけることが条件
まず投球に関する基本的なルールから紹介しましょう。
投手はプレートと呼ばれる投球板から足を離さずに投球しなければいけません。
投球動作を開始するときに付けていればOKです。
ノーワインドアップ、セットポジションいずれもプレートに足を付けた状態で投球がスタートします。
ボークになってしまうとき
投手のルール違反の代表的なものといえばボーク。
ボークは不正投球のことをいいます。
ボークは基本的にランナーがいるときに起こります。
例えば、
- セットポジションから静止せずにキャッチャーに投げてしまった
- キャッチャー方向に足を踏み出したのに途中で牽制球を行った
- 一度グローブの中でボールを握ったのに、再びボールを離してしまった
- 打者が打つ準備をしていないのに投球してしまった
- プレートに足を触れず投球してしまった
こういったときにボークが宣告されます。
塁上にランナーがいれば次の塁に進塁します。
尚、ボークは一連の動作が終わってから宣告することになっていますが、審判によってはボークと分かった瞬間にジャッジする審判もいます。
ボークの投球を仮に打者が打った場合、ヒットやホームランになればそちらが有効になってボークが無効になります。
逆にボークの投球を打者が打って凡退した場合は、それが取り消され、打ち直しから始まります。
ボークの投球は打者にとって有利な判定しか出ませんから、もしボークと瞬時に分かれば打ちに行くのも面白いですね。
ボークについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください
意外と曖昧なルール
投球に関するルールでは、キャッチャーからの返球を受けた後に、何秒以内で投球しなければいけないというルールが実はあります。
- ランナーがいない時12秒
- ランナーがいる時20秒
この秒数以内に投げないとボーク扱いになりますが、実際には正確に時間を測定している人はいません。
審判もストップウォッチなどで投球間隔をいちいちチェックしているわけではないので、あくまでも球審の裁量によります。
試合に関するルール
先発投手のルール
先発投手は少なくとも1人の打者に対してアウトかヒットなど、結果が出るまで投球を続けなければいけません。
ただしピッチャーが怪我をしたりなど最初の打者の途中でアクシデントが起こった場合に特例として交代が認められています。
すなわち、例えば1回の裏に投球を控えるピッチャーに打順が回ってきて、いきなり代打を出すということは認められません。
救援投手のルール
救援投手も少なくとも1人の打者に対してアウトかヒットなど結果が出るまで投球を続けなければいけません。
ただし、救援投手の場合、ランナーがいる状態で救援することもあります。
例えば、牽制球などでアウトを取って、そのイニングが終了すれば、その時点で交代することができます。
また、救援投手の場合、バッターカウントが途中(ノーストライク、ツーボールなど)から救援することもあります。
その場合はその引き継いだ打者を打ち取るか、あるいはヒットを打たれるかなどの結果によって、すぐに交代することもできます。
救援投手の場合も、途中でアクシデントがあった場合は審判の判断により交代できます。
守備位置変更に関するルール
高校野球などでよく見られますが、ピッチャーが他のポジションにつくことは問題ありません。
例えば、打ち込まれてしまって、レフトのポジションに移るなど。
また、再度ピッチャーに戻るということも問題ありません。
ただし、唯一禁止されているポジション変更があります。
それは同一イニング間に二度野手の守備位置に移動すること。
わかりやすく言うと下記のような感じです。
投手→レフト→投手→レフト
この場合、2回レフトの守備につこうとしていますから、それは同一イニング間ではできません。
違うイニングでレフトに2回戻るということならOKです。
例えば、1回は投手として、2回はレフトとして、3回から6回は投手として、7回から9回はレフトとして、といった具合です。
投手の交代について詳しくはこちらをご覧ください
投手のグローブに関するルール
投手のグローブは色の規定があります。
グローブ全体が一色で統一されていてブラック、オレンジ、ブラウンなどの系統で統一されることが条件です。
プロ野球に比べて高校野球のほうが条件が厳しいです。
プロ野球選手だと指カバーやヘリ革部分の色が違うこともよくあります。
基本的には打者の妨げにならないかが、前提ということです。
プロでも灰色や白色のグローブは禁止されています。
まとめ
以上、投手のルールについて解説しました。
投球や試合、グローブなど様々な観点からご紹介しました。
選手だけでなく、監督やコーチなども基本的なものは理解しておきたいですね。