世界中で大人気のスポーツ「野球」。これは日本でも例外ではなく、子供から大人まで幅広い世代で愛されています。今回はそんな野球の中でも「野球観戦」にスポットを当て、野球観戦を楽しむために必須知識である「雨天の場合の対応」について野球初心者にもわかるように解説します!
雨天の場合の対応
ルールからみる雨天中止の判断
プロ野球には雨天中止という対応があります。雨によってグラウンドに土を入れても水が浮くようなコンディションで野球のプレーがままならないという場合には仕方のない対応です。では、そんな雨天中止はどのように判断され決定されるのか。答えから先に言うと雨天中止の判断に関する明確な基準は存在しません。
雨天の場合の試合をどうするかといった対応を決める権限は該当試合のホームチームの監督に与えられています。しかし例外的にダブルヘッダー(一日に二試合行われること)において第二試合目についてはホームチームの監督ではなく、日程消化を考慮してそのリーグの会長が雨天中止の判断権限を持ちます。
試合前のメンバー交換が行われた後は(試合開始後と思ってもらって大丈夫です)球審が権限を持つため、試合中の降雨による雨天中止の判断は球審の協議によって決定されます。
これまでの雨天中止からわかる判断
だれがどのように雨天中止を判断するかを説明しましたが、野球規則からの説明ではわかりにくいという方のためによりかみ砕いて説明します。
これまでの傾向からナイターゲーム(18時開始の試合)の場合、おおよそ15時までには雨天中止に関する協議がなされ中止が決定することがあるようです。もちろん試合によってばらばらではあるので必ずしも15時に決定されるというわけではありませんが、一つの目安として目的の試合開始の三時間から一時間半前には雨天中止に関する決定がなされるようです。これを目安として皆さんの情報のアンテナを張り巡らせていただければと思います。
雨天中止となったプロ野球の試合はどうなるのか
中止になった試合への対応
雨天中止が決定されるまでの流れについて分かった後に抱く疑問として「雨天中止になったその試合はどうなってしまうのか」が挙げられます。その疑問を解決します!
プロ野球では雨天中止となった場合を考えて事前に予備日というものが設定されています。ペナントレース(各リーグの優勝を争う公式戦)の前半であればオールスターゲーム(セ・リーグとパ・リーグの各選抜チームによる試合)の前、後半であればクライマックスシリーズ(ペナントレース終了後、セ・リーグとパ・リーグのシーズン上位三球団によって行われるトーナメント)前に予備日が設定されています。なので、雨天中止で試合ができなかった際には予備日に再試合をするという形になります。もし仮に中止が重なって再試合を必要とする試合がたくさんある場合はダブルヘッダーが組まれます。
中止になった試合のチケット
上記①で雨天中止になった時の試合自体がどうなるのかについて解説しました。ここで、観戦者である私たちにとって重要なことがもう一点あります。それは私たちが事前に購入した試合のチケットへの対応です。雨天による中止は私たちにはどうしようもないことなのでもちろんその代金は返金されます。試合開始前に中止が決まった試合やその試合が成立することなく試合中に中止が決まったものに該当するチケットは返金対象です。球団によって払い戻し方法は異なりますが基本的に自分が購入した場所で返金対応をしてもらいましょう。
※プロ野球では規定上、5回まで終了した時点で試合は成立したことになるので9回まで終了していない場合であっても返金対象とはならないことに注意してください。
雨天中止になった場合のプチ情報
観客が球場に入っているのに雨天中止が決まった場合、選手がパフォーマンスをして観客を沸かせることもあります。過去には雨で水が溜まっている中、選手たちが次々とヘッドスライディングをして観客を盛り上げたことがあるようです!
なかなか遭遇できることではないので、実際に生で見ることができた人はある意味ラッキーなのかもしれません(笑)
まとめ
以上ここまでで解説してきたプロ野球の雨天中止に関する情報をまとめると次の通りです。
・雨天中止に降水量何ミリ以上などの明確な判断基準はない
・中止決定情報のアンテナは試合開始三時間から一時間半前までを目安に張り巡らせよう
・中止となった試合は予備日に再試合として行われる
・中止となった試合が試合の成立条件を満たしていなければ返金してもらえる
これらを頭に入れておけば野球観戦を計画的に楽しむことができ、雨が降っても柔軟に対応できます。この記事を読んだ方の野球観戦ライフがより良いものになりますように!