野球は攻撃と守備を繰り返すスポーツです。
ここでは守備側目線でルールを紹介。
どんなプレイがあるのか一緒に見ていきましょう!
アウト
守備側が目的としているのはアウトを増やすこと。
アウトは下記のようなケースで増えます。
- バッターが三振したとき
- バッターがフライを打ち上げて、その打球をキャッチしたとき
- バッターがゴロを打って、その打球を処理し、ランナーより早く1塁に送球した とき
基本となるのはこの3つです。
ただ、ランナーがいる時はランナーにタッチすることで、アウトカウントが増やせます。
アウトが3つになったら攻守交代になります。
ダブルプレー
ランナーがいないときはアウトを1つしか一度のプレイで取れませんが、ランナーが1人でも出るとダブルプレーのチャンスが出てきます。
ダブルプレーは例えば、下記のようなケースで取れます。
- ランナー1塁でゴロが転がり、それぞれのランナーより早く2塁に送球して、その後1塁に送球したとき
- ランナー1塁の場面で内野にライナーが飛び、捕球した後、飛び出していたランナーより早く1塁に送球したとき
- バッターが三振して、1塁ランナーが2塁で盗塁失敗したとき
こういったケースでダブルプレーが生まれます。
なお、バッターの打球に対してダブルプレーになった場合は「併殺打」と呼びますが、三振した後に盗塁失敗した場合は併殺打と呼びません。
ダブルプレーは特に内野ゴロで多く発生します。
そのため、セカンドやショートの守備力、肩の強さなどが大きいです。
また、足の遅いランナーや打者の場合、ダブルプレーになりやすいです。
フォースプレイ
フォースプレイはその塁の占有権を失ったランナーをアウトにするプレーです。
ちょっと言葉にすると難しく感じてしまいますが、簡単に言うと、先に進むしか選択肢が無い走者をアウトにするプレーをフォースプレーと呼びます。
フォースプレイは後ろにランナーが詰まっている時に発生します。
具体的には下記のようなケース。
- ランナー1塁
- ランナー1、2塁
- ランナー満塁
上記のケースでゴロが発生したら、それぞれのランナーは次の塁に進まなければいけません。
この場合、タッチプレーは不要になります。
例えばランナー1塁で、守備側が1塁ランナーより早く、ボールを持って2塁ベースを踏めばアウト。
このような場合は相手のランナーにタッチしなくてもアウトになります。
ただし占有権が発生しない場合はタッチプレーが必要です。
- ランナー2塁
- ランナー1、3塁
- ランナー2、3塁
ランナー2塁の場合、例えば、ゴロが発生しても2塁ランナーは走っても、走らなくてもどちらでも良いケースです。
こういった時は2塁の占有権を保持しているため、3塁でアウトにしたい場合はタッチプレーが必要になります。
ランナー1、3塁の場合はちょっとややこしいです。
この場合、1塁ランナーは占有権を失っていて、3塁ランナーは占有権を保持しています。
例えばゴロが転がっても3塁ランナーはホームに突っ込んでも良いですし、そのまま3塁にとどまってもOKです。
そのため、3塁ランナーをアウトにするにはタッチプレーが必要になります。
一方、1塁ランナーは打者走者が後ろから走ってきますから、1塁の占有権を失います。
そのため、必ず2塁に向かうので、1塁ランナーをアウトにしたい場合は、2塁のベースを踏めばOKです。
インフィールドフライ
インフィールドフライとは、内野手が意図的にボールを落としてアウトカウントを増やすのを防ぐためのルールです。
インフィールドフライはノーアウト、または1アウトのケースで、走者が1、2塁、または満塁のケースで審判によって宣告されます。
例えばインフィールドフライが宣告されないで、内野手がフライを意図的に落として、すぐに捕球し、2塁、1塁に送球されれば、たちまちダブルプレーとなります。
ただ意図的に相手を騙しそうとするプレーを防ぐため、インフィールドフライというルールが作られています。
インフィールドフライが宣告された段階で打者走者はアウトになります。
そのため、意図的に内野手がフライを落としたとしても、ダブルプレーを取ることはできません。
インフィールドフライはフライが高く上がった場合に、審判の判断によって宣告されます。
ただ、インフィールドフライは打球が上空に何メートル以上、上がったら宣告されるというような正確なルールはありません。
あくまでも審判の裁量によって、インフィールドフライとするか判断されます。
中途半端な高さのフライは宣告されず、明らかに内野手がキャッチできると判断できるぐらいの高さに上がった場合に宣告されることが多いです。
まとめ
以上、守備側のルールについて解説しました。
特に野球のルールを覚えたての方は、フォースアウトのルールが難しいかもしれません。
どんなときにタッチが必要で、どんな時に不必要か判断できれば、あなたも立派な野球通です。