公認野球規則にいくつかユニフォームに関する記載があります。
そのルールに則ってユニフォームを着用しないと違反したプレイヤーは試合に参加できません。
どんなユニフォームに関するルールがあるのか見ていきましょう!
全選手統一のユニフォームに関するルールとは
まずは全選手共通するユニフォームのルールを紹介します。
全選手統一のユニフォームを着る
1人だけでデザインが違ったユニフォームを着ることは許されていません。
「同色、同型、同意匠のユニフォームを着用」と記載されています。
例えば1人だけアンダーシャツの色が違ったり、袖の形が違うユニフォームを着用することは許されていません。
しかし目立ちたがり屋の選手は個性を出したくなりがち。
そういった時はユニフォーム以外の部分で個性を出す選手が多いです。
例えば赤いリストバンドが有名だった新庄選手、岩村選手、西岡選手など。
最近ではソフトバンクの森投手のネックレスなどもごつくて話題になりましたね。
ユニフォームで個人差をつけることはできませんから、それ以外の装飾品などで個性を出す選手がいます。
背番号のサイズにもルールが!
そして背番号のサイズにもルールがあります。
「背番号のユニフォームは6インチ以上の大きさでなければいけない」と記載されています。
6インチ=15.2cmです。
体のサイズ問わず、この大きさが最低限必要になります。
なお、6インチという表記からも分かるように元々はアメリカの規則として指定されていたサイズです。
日本でもこの背番号のサイズが統一でルール化されています。
尚、体の大きい選手に合わせて背番号も大きくするというケースはないので、体の大きい選手ほど背番号が小さく見えます。
また、背番号が3桁の選手などは背番号が背中一面を埋め尽くしているような印象を持ちますね。
ちなみにユニフォームの背番号位置は特に定められていません。
ただ、基本的には肩甲骨あたりから上部の始まりとし、背番号を縫い付けるケースが多くなっています。
背番号の上に記載されている名前は各球団により決められています。
特に名前はつけなければいけないという規則はありません。
プロ野球チームでもつけているチームとつけていないチームもあります。
例えばアメリカのニューヨーク・ヤンキースは背番号の上に名前は入っていません。
選手の名前を覚えにくいという意見もあるようですが、非常にシンプルで見やすいという意見もあります。
なお、日本の高校野球や大学野球でも名前は入っていません。
装飾品となるものを付属してはいけない
ユニフォームはプレーの妨げになる装飾品は禁止されています。
例えばガラスのボタン、金属など。
こういったものはボールが反射したり、見えにくくなってしまいますので禁止されています。
また、ガラスや金属はボールが見にくくなるだけでなく接触プレーの際、破片が飛び散ったりなど危険性を伴う事も禁止理由の一つとして考えられます。
そしてユニフォームは野球ボールを型取ったりなど、連想させるような模様はつけてはいけないといった規則も記載されています。
要は、煩わしいデザインは禁止されているということです。
確かに野球のユニフォームにボールのイラストが記載されていたらなんだか見づらいですからね。
着こなしに関するルール
全員統一のユニフォームを着用していても禁止となる着こなしがあります。
- 袖が切れたユニフォーム
- 裂けたユニフォーム
- 両袖の長さが均一でないユニフォーム
基本的に破損したユニフォームはNGということです。
またそれ以外にもユニフォームの裾がベルトから大きく出ていたり、ストッキングがしっかり履けていないなど基本的なものがあれば、審判から指摘される可能性があります。
ただアマ野球の方がそういった指摘は多く、プロ野球選手の方がある程度、個人の裁量に任している部分が大きいです。
例えば、ダボダボのユニフォームを履いていて、ストッキングが見えなくても何のお咎めもなしですからね。
その辺りはやや曖昧な部分でもあります。
ピッチャーのみ該当するユニフォームのルール
ピッチャーのみ該当するユニフォームのルールとして下記が記載されています。
- アンダーシャツの袖に刺繍やプリントはしてはならない
- 複数色、灰色、白色のアンダーシャツ着用はしてはならない
例えば、野手だとアンダーシャツにメーカーのロゴなどが入っていることがあります。
しかし投手のアンダーシャツを見ると、全くロゴなやデザインが記載されていません。
無地でチームカラーのアンダーシャツのみとなっています。
理由は投球が見になるということです。
ボールは白いですから、白色と近いアンダーシャツの着用も禁止されています。
まとめ
以上、野球のユニフォームに関するルールを紹介しました。
特に奇抜なデザインでなければ基本的には規則に引っかかることはないでしょう。
ただ、ユニフォームの白色は認められていても、アンダーシャツまで白色なのは認められていませんので、そのあたりは注意しておきましょう。