野球のピッチャーの投球フォームを種類別にまとめてみた【動画と一緒に説明】

ピッチャー

ここでは野球のピッチャーの投球フォームについて紹介します。
基本的にはオーバーハンドが多いですが、それ以外の投球フォームをしたプロ野球選手も存在します。
有名選手などもあわせて紹介しましょう!

オーバーハンドスロー

最もオーソドックスな投げ方がオーバーハンドスロー。
上から投げ下ろすピッチングフォームのことで、「オーバースロー」とも言われます。

ダルビッシュ有投手、田中将大投手、前田健太投手、大谷翔平投手などほとんどの本格派投手がオーバーハンドスローです。

オーバーハンドスローは人間の体の動きに即した投げ方になっているので、最も球速が出やすいです。
どうしてもサイドスローやアンダーハンドスローは重力に逆らって低い位置から投球しますので、スピードが出にくいです。
オーバーハンドスローは高い位置からのリリースになるので、上から下へと角度のあるボールを投げることができます。

スリークォーター

スリークォーターの特徴は腕の位置が斜めからリリースされる投法です。
スリークォーターとサイドスローの明確な分類があるわけではありませんが、斜め45度ぐらいの角度から振り下ろされる投法をスリークォーターと呼ぶことが多いです。

スリークォーターの投手はそれほど多くいるわけではありませんが、有名なところでは西武ライオンズの十亀投手などが挙げられます。

肩、肘への負担も少ないとされています。
特徴としてはシンカーやシュート、スライダーなどの変化球の切れが良くなりやすいことが多いです。

ただ、ストレートはややシュート回転しやすくなり、コントロールを操るのは難しいピッチングフォームと言えます。

オーバーハンドスローに比べれば、指先のスナップも効きにくくなり、オーバーハンドスローよりはやや球速が落ちる傾向にあります。

サイドスロー

サイドスロー投手は現在もリリーフ投手を中心に、多くのプロ野球選手が活躍しています。
日本ハム宮西投手、ソフトバンク嘉弥真投手、西武平井投手などがいます。

歴代でもヤクルトで活躍した高津投手、西武で活躍した潮崎投手、巨人で活躍した角投手などもいます。

ただ、歴代最強のサイドスロー投手といえば巨人で活躍した斎藤投手でしょう。

最多勝を5回獲得し、防御率も非常に良かった投手です。

サイドスローの特徴は体の横からリリースする為、横の変化のある球を投げられる点です。
特にスライダーやカーブ、シンカーを得意とする投手が多いです。

また打者目線で言うと右投手なら右バッター、左投手なら左バッターが打席に立つと、体の背中からボールが曲がってくるような感覚になり、非常に打ちづらさを感じます。

よく左バッターに対して、左のサイドハンド投手が起用されるなんてこともよくありますね。

球速はそれほど出ませんが、角度のある球が投げられるため、変化球に特に打ちにくさを感じる投球フォームです。

アンダーハンドスロー

アンダーハンドスローは低空すれすれの位置から投球するピッチングフォームです。

プロ野球選手を見ても決して数は多くありませんが活躍する選手も多いのが特徴です。
現役プロ野球選手でもソフトバンクの高橋礼投手、楽天の牧田投手、阪神の青柳投手などが挙げられます。

数は少ないですが、非常に好投手が多く、制球の良さが光る投手が多いです。
ただ、全体的には球速のある投手はそれほどいません。
ソフトバンクの高橋礼投手やかつて活躍した山田久志投手などは140キロを超える投球が可能ですが、それ以外は120キロ台から130キロ台前半のストレートが多いです。

特徴としては低い位置からのリリースとなるため、下から上に浮き上がるような軌道で投げられること。

アンダースローの投手は緩い変化球を持っているケースも多いため、130キロ前後のストレートでもボールを速く見せることができ、抑えることが可能な投手が多いです。

番外編

番外編として、ちょっと変わったピッチングフォームも紹介しましょう。

基本的には上記紹介した4つに分類される投球フォームですが、体を大きくひねったり、足を高く上げることでオリジナルの投球フォーム名称がついている投手もいます。

野茂英雄投手トルネード投法

分類としてはオーバーハンドスローになりますが、身体を大きくひねってから投げるため、竜巻のような投球フォームからトルネード投法と名付けられています。

村田兆治投手 マサカリ投法

当時弱小のロッテに所属しながら通算200勝超えを果たした村田兆治投手。
おおきく振りかぶって、左足を高く蹴り上げるように投げる投球フォームから、斧で木を切り倒すフォームに似ているということから、マサカリ投法と名付けられました。

まとめ

以上投手のピッチングフォームについて紹介しました。
オーソドックスなものからちょっと変わったものなど様々な投球フォームがあります。
いつの時代も個性的のピッチングフォームがありますね。

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